『ロジャース&ハマースタイン シンデレラ』を『ディセンダント ライズオブレッド』公開前に!
1997年版の『ロジャース&ハマースタインのシンデレラ』を鑑賞しました。
というのもこれは、『ディセンダント ライズオブレッド』という作品が7/12よりディズニープラスで配信スタートされることが関係しています。
目次
『ディセンダント』の最新作でシンデレラと王子が再演!
『ディセンダント』シリーズとは、「もしディズニーヴィランズ=悪役に子どもがいたら」というコンセプトで、有名なディズニーキャラクターやヴィランズの子どもの世代が活躍する、ディズニー・チャンネル発のミュージカル映画シリーズです。
これまで3部作が発表されていましたが、シリーズ4作目となる『ディセンダント ライズオブレッド』では、新たにハートの女王の娘”レッド”が主人公として登場します。かなり前から情報は出ていたので、ついに公開かと私も楽しみにしている作品です。
では、なぜこの『ディセンダント』最新作から『ロジャース&ハマースタイン シンデレラ』の話に繋がるのかと言うと、この『シンデレラ』でシンデレラと王子を演じたブランディとパオロ・モンタルバンが、『ディセンダント ライズオブレッド』でシンデレラと王子を再び演じるというニュースを耳にしたからです!
そこで、『ディセンダント ライズオブレッド』に出演する2人を観て「エモい」気持ちになるために『シンデレラ』を見よう、というのが今回の私の目的でした。
作品を見た感想 ※微ネタバレ注意
しっかりミュージカル、なシンデレラ
アニメーションの『シンデレラ』と違い、場面が変わるごとに1曲は挟まるような、「いわゆるミュージカル映画」の形に近い作品だと感じました。シンデレラやフェアリー・ゴッドマザーだけでなく、王子や女王陛下、継母なども歌ってくれるのが贅沢。
中でも一際目を引くのが、ホイットニー・ヒューストン演じるフェアリー・ゴッドマザーの歌。『It's Possible』は、「信じれば願いは叶う」というディズニープリンセス的メッセージを歌っているのですが、ホイットニー・ヒューストンとブランディが歌うと王道のメッセージにもパワフルさがプラスされます。
個人的に好きだったのは、シンデレラと王子がデュエットする『The Sweetest Sounds』。こういう掛け合い方をするんだ…!と、作品の序盤から引き込まれるデュエットでした。
フェアリー・ゴッドマザーが…
今回私は迷った末に吹き替え版で鑑賞しました。歌には吹き替えがないので、両方つまみ食いできると思いまして。
そしたらなんと!ホイットニー・ヒューストン演じるフェアリー・ゴッドマザーから、朴璐美さんのお声がするじゃありませんか!(Disney+版)
朴璐美さんは、実写版『シンデレラ』(2015)でもフェアリー・ゴッドマザーの吹き替えを担当されていました。人生で2回もフェアリー・ゴッドマザーを演じる方がいるんだなあ、と自分のことでもないのにしみじみしてしまいました。
『ディセンダント』前だからこそ考えたこと
ここまで、作品を見て抱いた純粋な感想を書いてきましたが、今回の私の鑑賞の背景にある『ディセンダント』の存在を踏まえて考えたことが2つありました。
色彩感覚
『ディセンダント』シリーズの特徴の1つに鮮やかな色使いがあります。キャラクター1人1人の髪色や服の色使いから、作品の舞台となる”オラドン高校”のテーマカラー、ヴィランズが住む孤島"ロスト島"の街並みまで、ビビッドな配色が特徴的な作品です。
その点、『シンデレラ』もこれに近い世界観だと感じました。
特に舞踏会のシーンは、色は統一されているものの鮮やかなドレスとタキシードをダンサーの方々が着ていて、『ディセンダント』に近い光景だと思いました。
そういう意味で、この2作品は、世界観がマッチする組み合わせとして、今回接点を持つ上でアドなのかな、と考えました。
登場人物の違いをどう捉えるか
『シンデレラ』を見たことで『ディセンダント ライズオブレッド』が楽しみになる一方、疑問点も出てきました。それが、両作間の登場人物の違いをどう扱うのか、ということです。
もともと私は、『ロジャース&ハマースタイン シンデレラ』のことをほとんど何も知らなかったので、その世界観の延長に『ディセンダント』の世界が存在している、という描き方をするのだと思っていたのですが、そうすると齟齬が起きることが、今回の鑑賞ではっきりしました。
『ディセンダント』にすでに登場しているフェアリー・ゴッドマザーはホイットニー・ヒューストンじゃない、という次元だけでなく、シンデレラに意地悪をする異母姉妹の名前が、今回見た『シンデレラ』では、「ミネルバ」と「カリオペ」になっていることは大きいです。
『ディセンダント』シリーズでは、異母姉妹本人は登場していませんが、「ドリゼラ」の娘のディジーというキャラクターが既出です。つまり、『ディセンダント』の世界のシンデレラの異母姉妹は、ディズニーアニメーション版と同じ「ドリゼラ」と「アナスタシア」であると考えられます。
つまり、『ロジャース&ハマースタイン シンデレラ』で見たブランディ・シンデレラと、『ディセンダント ライズオブレッド』で見ることになるブランディ・シンデレラは、あくまで別世界線のシンデレラ、ということになるのでしょうか…?
再演、という事実しか把握していないので、どのような形になるのかは本編を見てのお楽しみ、ということにします。
終わりに
今回、『ロジャース&ハマースタイン シンデレラ』を見て、本作内のシンデレラと王子にキュンキュンすることができたので、「あの2人」のその後が見られるような気持ちになっている今は『ディセンダント ライズオブレッド』がこれまで以上に楽しみです。
ブランディといえば、数年前に「Ultimate Princess Celebration」の一環で発表された『Starting Now』で私は初めて拝見をしましたが、今回、若く初々しい頃の彼女をたくさん見ることができたのも素敵な経験でした。